9、お習字について

〔お習字の目的〕
 1.きれいな文字を書けるようになること
 2.心をみがくこと
 根気よく修練を積むことによって、心の落ち着きを身につけられるようになります。

〔筆を持つ前の注意事項〕
…自分で反省…
 文字を書く主人公はあなたの心です。意志の弱い人は線の弱い字になります。力強い字を書きたいなら、力強い元気な心をもって書くことです。

 悪いくせの字を書いたら、姿勢や筆の持ち方、運び方を改めて、心も態度も正常に持ち直すことです。
「正しい、美しい文字」を書くことは、「正しい、美しい心」を持つことです。

〔学習上達の三要素〕
…見る…
 手習いより目習いが大切で、手本やすぐれた作品をよく見ることによって腕があがります。

…聞く…
 習字をひとりで学ぶと、どうしても進歩が遅くなりがちです。先生や先輩から指導してもらうと、上達が早いでしょう。

…書く…
 たくさん書いたからと言って早急な上達には結びつかないのです。手本の文字を頭に焼き付け、先生や先輩の助言をよく理解したうえで一枚一枚真剣に書くことです。

 見る、聞く、書くの三要素がそろって進められることが肝要です。